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ギリシャ神話と天文と気紛れの文章集
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WHOのマークとギリシャ神話
2009-07-11 Sat 23:33
WHO

WHO(世界保健機関)のマークは良く知られている通り、蛇の絡みついた杖です。
これはギリシャ神話に由来するもので、多くの医療機関がこれに似たマークを用いています。

この杖はカドケウスと呼ばれ、伝令の持つ杖でもありました。伝令の神であるヘルメスがこれを持っていた為です。
ではなぜ伝令の杖が医術の象徴なのかというと、元はヘルメスでなくアポロンが持っていたものだったからです。
アポロンは太陽神として知られますが、色々な分野を司っており、医術もその一部でした。
ヘルメスはまだ生まれて半日も経たなかったとき、アポロンの牛の群れ(100頭ほどだとか…)を盗み、洞窟に隠してしまいました。
付け足すと、ヘルメスは伝令の神でもありますが、また嘘つきの神、賭博者と盗人と旅人の守神、そして商業の神です。
アポロンはすぐにヘルメスの仕業である事を見抜き、ヘルメスに怒りをぶつけました。
生まれてから2日も経たないのに、ヘルメスは亀の甲羅に羊の腸を張った竪琴とその弾き方を発明していました。そして音楽の神でもあるアポロンを竪琴の演奏でなだめました。
アポロンはすっかりこの楽器を気に入り、牛と交換にしようと申し出たという事です。
ですがカドケウスがここに入り、牛の群れでなくこの杖(カドケウス)と交換にした、というのがカドケウス=伝令の象徴=医術の象徴となる話のラストとなります。
また、これ以前(といっても生まれてから2日ですが)はヘルメスは伝令の神ではなく、この賢い赤ん坊をアポロンがオリュンポスに連れて行き、ヘルメスはゼウスに非常に気に入られて伝令の神に任命された、というのもあります。
ヘルメスは更に天文学と度量衡とさいころと火起こし棒を発明したそうです。なんだかよく解らない組み合わせですが…。
因みに、ギリシャ神話にはアスクレピオスという名医が出てきますが、彼はアポロンの息子で、彼がカドケウスを譲り受けたのだ、という説も存在します。

ギリシャ神話に出てくる有名な「杖」にはもう一つ、テュルソスがあります。
これは酒神ディオニュソスが持っていた、松かさが頂に付いている、葡萄の蔓が絡みついた杖です。
ディオニュソスの神聖な力が宿っていたとされ、この杖を地面に挿すと杖は根付き、花が咲いて実がなったという事です。
…挿し木の原理じゃないですか(苦笑

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