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ギリシャ神話と天文と気紛れの文章集
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エジプト神話との酷似
2009-05-02 Sat 19:06
以前「天秤座」で書いたのですが、
「正義の女神アストラエアは天秤の片方に自分の羽根、もう片方に被告人の心臓を乗せて善悪を判断した」
というバージョンの言い伝えがギリシャ神話にあります。
ところが何と…エジプト神話にも酷似した話がありました。加藤一朗著「象形文字入門」(中公新書)という非常に面白い本があるのですが(興味がある方は探してみるのもいいのでは)、そこの112ページ。

…『何々をした』という罪の告白ではなく、『何々しなかった』ということばかりである。そこでオシリスは真偽をたしかめるために、死者または死者の心臓(心の象徴)を天秤で計ることになる。分銅の代りに真理の女神マァトの像、またはそのしるしである羽毛がもちいられる。秤の扱いは死者の神アヌゥビスにまかせられる。読み手は神々の書記トトである。しかし、これでも結果は同じだったらしい。
いまのこっている『死者の書』のどこの挿絵を見ても、心臓(または死者)イコール真理で、天秤はまったく水平である。だから私たちは、もし死者の心に偽りがあった場合、いったい心は真理よりも重くなるのか軽くなるのかわからない。しかし、万一そのようなことがあれば、いつでも死者を食いつくすことができるように、天秤のかたわらには怪物がひかえていた。…


これは分析心理学的にいうアーキタイプの一種なのかはたまた単にギリシャとエジプトの文化の行き来によるものなのか、エジプト神話はよく解らないので決めかねますが、女神の羽根と心臓を天秤にかけて真偽の裁判に使う、という話筋は全く同じです。
いろんな神話同士に類似点が見られることは多いですが、ここまで細部が一致しているものを見たのは初めてな気がします。
北欧神話ではラグナロクという神族と巨人族の戦いの話がありますが、ギリシャ神話ではティタン神とオリュンポス神の戦いがあります。北欧神話ではまたバン神族とアース神族の抗争も描かれています。大筋は似ています。巨人vs神々、または旧神vs新神という構図となりますね。

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