ギリシャ神話と天文と気紛れの文章集
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水瓶座-Aquarius-
2009-01-12 Mon 17:32
ngc7296
水瓶座の星座絵は一人の少年が水の流れだす甕を持った姿になっています。
この少年の名はガニュメーデス。彼は元々たんなる羊飼いでした。

で…この少年が余りに美しかったのでゼウスが攫ってきてしまった、と。
自分のお酌をさせる役目をさせようとして略取してきたわけです。それでキレたのが奥さんのヘラ。
別にいつもみたいな理由(浮気とかそういう系)ではなくて、ほんとうは自分の娘のヘベーがその役目を行う予定だったからです。
ヘラは彼を殺そうとしましたが、ゼウスはまあまあと言ってじゃあ両方酌取りさせりゃいいじゃないかと提案し、それで事なきを得ました。

私が知っているのにはもうひとつあって、ガニュメーデスをトロイアの王子と見るものです。
攫ったのはゼウス自身でなく曙の女神エオスで、オリュンポスに連れて行ったところ大好評。ゼウスの寵愛を受け、彼はゼウスの酌取りとなりました。
これが本来ヘベの仕事で、ヘラが激昂。ガニュメーデスは殺されそうになりました。でもいつでもこの子を見ていたかったゼウスは、彼を天の星座に加えたということです。
ついでに、曙(エオス)は夜中のうちに空に昇り、朝の巡回を始める前にガニュメーデスに会う時間をとっておくようになったそうです。

また、彼を攫った時にゼウスが鷲に姿を変えたともいわれ、それが鷲座になったといいます。
いしいしんじ作の「プラネタリウムのふたご」で、ふたごに質問されて泣き男が解説したこの話が面白い。


美少年とはね、と泣き男はこたえる。つまり花みたいなものだ。大わしは美少年を巣にかざって、そばでずっと見ていたいとおもっていた。ちょうど食堂の娘がカウンターにひなぎくをかざるみたいに。おもいをとげたわけだよ。ああ、この世にはいろんなひとの、いろんなおもいがある。


ガニュメーデスが持っている甕から流れているのは水ではなくネクタルという神々の酒です。
また、流れ出たそれを南魚座が飲んでいて、魚の口に当たるフォーマルハウト(アラビア語で魚の口の意)は秋空にひとつだけの1等星です。因みに中国名の北落師門は私の別のHNです(笑

水瓶座には目立った星がありませんが、フォーマルハウトがわかりやすいかと思います。
ガニュメーデスの左足(向って右)のあたりに有名な螺旋星雲NGC7296があります。ひどく淡いので明るい都会じゃ見えません。それに望遠鏡で見るとかえって見づらくなるそうです。
あと双眼鏡で見えるものとしては球状星団M2、惑星状星雲NGC7293があります。晴天かつ光害が無いというある意味きつい条件下でではありますが。
写真はスピッツァー宇宙望遠鏡のとらえた螺旋星雲です。

水瓶座の設定者はプトレマイオス。
20時南中は10/22、高度は42度。肉眼星数は96個です。

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