ギリシャ神話と天文と気紛れの文章集
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プロメテウスと人間
2007-12-15 Sat 11:31
最古の人類は、黄金の種族と呼ばれていました。
彼らは不老で、苦しみも悲しみも知りませんでした。
生きる為に必要なものは全て大地が生み出してくれたので、労働の必要もありませんでした。
彼らは幸福な生活を続けた後、眠るように安らかに死んでいきました。
死後、彼らはダイモン(精霊)となりました。
その後に誕生したのが銀の種族です。
彼らは黄金の種族よりもずっと劣っていました。
財産の奪い合いなどが始まり、また働かなくてはならなくなりました。
そして神に対して反抗的だったので、彼らはゼウスによって滅ぼされてしまいました。
その次に現れたのが青銅の種族です。
彼らの頭には戦争のことしかなく、血なまぐさい争いを繰り返していました。
それでも現在の人類に比べるとかなり神に近い暮らし方をしており、区別が付きにくい部分がありました。
ゼウスが人間と神の区別をはっきりしなくてはならないと考えていると、プロメテウスがやってきて、
「私にその役目を任せてください」と申し出ました。
ゼウスがそれを承知すると、プロメテウスは一頭の牛を引いてきて二つに切り分けました。
片方は牛の内臓と肉を、食べられない皮で包みました。
そしてもう片方は骨を、美味しそうな牛の脂肪で包みました。
「一方を神々の取り分とし、もう一方は人間の取り分とします。ゼウス様、どちらか片方をお選びください」
プロメテウスはゼウスを騙そうとしていたのです。
ゼウスが選ぶのは、美味しそうな脂肪の塊だろう。だが中身は食べられない骨ばかり。悪い運命は、神々の方に。
ゼウスが選んだのは脂肪の塊でした。
騙されたふりをしながら、ゼウスは神々にふさわしい運命を選んだのです。
肉や内臓はいつか腐って消えてしまう。けれど骨はいつまでも残る。
いずれ死ぬ人間と、不死の神々を象徴しています。
古代ギリシャの人々は牛を殺す度「犠牲式」という儀式を行いました。
肉・内臓は調理して食べ、骨と脂肪は燃やして祭壇に供えるのです。
人間はこれを行うことで地上にいながら神々と同じ牛を分け合える喜びを感じることができました。
プロメテウスの悪巧みはゼウスに逆に利用されてしまったのでした。

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